CASE STUDY

導入事例

株式会社 兼子様/生活協同組合ユーコープ様(導入機:連結式中型圧縮減容機5070HDC)

導入事例紹介
株式会社兼子様/生活協同組合ユーコープ様
リサイクルの現場で作業効率とリサイクル品質の向上に役立てられている
連結式中型圧縮減容機5070HDC
所有・管理:株式会社兼子様 設置先および使用:生活協同組合ユーコープ様

 生活協同組合ユーコープ(以下ユーコープ)は、2013年コープかながわ・コープしずおか・市民生協やまなしの3つの生協が合同して誕生しました。「人―社会―自然」の調和ある平和な社会の実現に貢献することを基本理念として、営利を目的とせず、人と人との結びつきにより、よりよい暮らしを実現することを目指す生活協同組合の精神を現代の多様なライフスタイルにあわせ、「誰もが参加できること」を大切にしています。

 今回はそのユーコープでおこなわれているリサイクル活動の拠点である「コープリサイクルセンター(以下リサイクルセンター)」で導入され、日々活躍しているオーワックの連結式中型圧縮減容機5070HDC(以下5070HDCについてご紹介します。

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午前中は紙類の処理を行い、ポリ袋の分別や圧縮の作業は午後に行っています

 リサイクルセンターが開所されたのは20173月。ユーコープでは組合員や各事業所(店舗や宅配センター)に商品を納品した後の戻り便を活用してチラシやカタログなどの紙類、ポリ袋、プラスチックトレー、ペットボトルなどの資源物を物流センターに集約、最終的にリサイクル業者に売却していますが、資源物がより質の高いリサイクル品に生まれ変わるためには異物の除去や細かな分類といった作業が欠かせません。

近隣の物流センターに集約されたポリ袋の異物除去・分別を行っています

回収されたポリ袋のうち、シールや輪ゴム、ビニール紐などを取り除きます

 その作業を行う場所としてリサイクルセンターが大きな役割を果たしています。また、リサイクルセンターの現場では障がい者が活躍しており、分別作業や異物の除去作業などを経た質の高い資源物を業者に回収してもらうために欠かせない存在となっています。5070HDCが活躍しているのは、そんなリサイクルセンターのプラスチック資源分別作業場です。

異物を除去したポリ袋を5070HDCで圧縮していきます)

 宅配センターで使われたストレッチフィルム・PPバンドや、宅配を利用している組合員から回収したポリ袋が5070HDCの圧縮対象物ですが、現在メインとなるものはポリ袋で、神奈川県、静岡県、山梨県にある33の宅配センターから日当たり600700kgほどのポリ袋がリサイクルセンターに届けられています。2槽式の5070HDCは片方で圧縮作業をしつつもう片方の圧縮槽にポリ袋を入れる作業ができるため、圧縮~梱包までを非常に効率よくおこなうことができ、日に1113ベール(圧縮作業をして紐でまとめたもの)ほど生産し、毎日リサイクル工場に出荷されています。

操作に慣れた人や早い人であれば1時間でポリ袋のベールを6ベール生産しています

 リサイクルセンターでは、分別の徹底と圧縮・梱包の作業により運搬費を上回る売却益を得ることにつながっています。大型の圧縮・梱包機と比較してしまうと業務効率は低下しますが、少量ずつ投下するため異物を発見する精度が高まるため、分別精度を重視しているリサイクルセンターの方針に沿った装置導入と言えます。また、5070HDCは安全性を重視した設計で、誤操作による事故が起こりにくく、作業員が安心して使うことができるということも、障がい者雇用に取り組んでいるユーコープとしては装置導入の大きな理由の一つとなっています。

写真左がストレッチフィルム、中央がPPバンド、右がポリ袋のベールです)

 今回ご紹介したリサイクルセンターでの取り組みのほかにも、ユーコープではCO2の排出抑制にも取り組んでおり、前述のように資源物の回収についても資源物は各事業所に商品を納品した後の戻り便を活用して集約することで効率の良い回収作業をおこなっています。また、ユーコープでは誰もが住みやすく安全な社会や環境をずっと続けていくサステナブル(持続可能)な取り組みにも力を入れており、廃棄物の削減や地産地消の取り組み、フードバンクなど多岐にわたった活動に取り組んでいます。
 組合員だけでなく、委託業者を含めた働く仲間、生産や取引先、地域なども含めて「みんなが笑顔で幸せになれる」。そんなユーコープのサステナブルな取り組みは今後も注目に値するものと言えるでしょう。


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