CASE STUDY

導入事例

株式会社ロジスポ様(導入機:全自動圧縮機BRICKMAN300)

導入事例紹介
株式会社ロジスポ様

物流倉庫でのスタッフの作業効率化とともに作業スペース確保にも貢献している
全自動圧縮機BRICKMAN300

 東京都羽村市にある「株式会社ロジスポ(以下ロジスポ)」は、釣具を専門に取り扱う物流会社で、長い釣竿から、針、ルアーなどの小物、アパレルなどの商品を保管し、全国にある販売店に向けて配送する物流業務を担う企業です。そんなロジスポの倉庫の一角で、オーワックの全自動圧縮機BRICKMAN300(以下BM300が活躍しています。
 今回はそのロジスポの倉庫に導入されているBM300が果たしている役割についてご紹介します。

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ご対応いただいた代表取締役の原田慎一郎氏(右)とプラットフォーム推進本部部長の小寺正寿氏(左)

 株式会社ロジスポは、フィッシングやゴルフ、テニスなどのラケットスポーツ、自転車関連の用品を製造・販売するダイワ精工株式会社(現:グローブライド株式会社)の物流業務を担う子会社「ダイワ物流株式会社」として19846月に設立されました。

 2015年3月に社名を現在の「株式会社ロジスポ(「物流」を意味する英語“ロジスティックス”と、“スポーツ”を組み合わせたもの)」に変更し、釣具のプラットフォーム事業を行い、様々な会社の釣具を扱っています。ロジスポの倉庫では、釣具を種類ごとに保管し、全国の販売店などに向けて仕分けし発送を行っているほか、ネット通販にも対応しており、注文を受けた一般のお客様に向けた商品の発送も行っています。  

(大きな商品は1~2階に、小さな商品は3~4階で保管されています)

 釣具といっても釣針や釣糸、ルアーといったものから、釣竿やブーツやライフジャケット、ウェーダー(水中に入っても濡れないように腰や胸まで伸ばした胴長のこと)、クーラーボックスなどといったものまで、大小さまざまな種類が存在します。ロジスポでは各種の釣具を大きさごとに分けてそれぞれの階で保管し、2階にある仕分作業場にて販売店向けに仕分けを行っています。

(仕分けと梱包、発送のどれかが停滞しないように調整しながら作業がおこなわれています)

 仕分作業場には1時間に最大7,000個の商品を仕分けできるソーター(自動仕分け機)が備えられています。ソーターへの投入、仕分け、梱包、発送の作業動向を見ながら平均して1時間に3,000個程度の商品仕分けがおこなわれており、日の発送量は平均して500件ほどにのぼります。

(ハンディターミナルやタブレットを使用し、誤出荷ゼロに取り組んでいます)

 その商品仕分け作業の際に出るものが種類ごとに釣具が入れられていた段ボール箱で、一時間に3,000個程度の商品が仕分けされる作業場ということもあって段ボールが出る量も非常に多く、これまでは大小さまざまなサイズの段ボールが空いたスペースに山積みにされていました。16時頃になると仕分け作業員が1時間半かけて総出で段ボールを開いて潰し、片付ける作業に追われるという状況が日常化していました。

(以前はこのスペースがすべて段ボールで埋め尽くされていました)

 そんな状況を改善するべく導入が決められたのがBM300でした。この全自動タイプの圧縮減容機は、段ボールの処理を短時間で手軽に行うことができ、作業員の負担が軽減されることはもちろん、これまで段ボールで埋め尽くされ、山積みになっていたスペースを常に確保できるになることから、より効率よく仕分け作業や梱包作業を行うことができるようになるという点でも非常に有用なものでした。また、段ボールの投入口が高いことから、投入時に手を挟んでしまう等の事故が起こりにくい設計になっているということも非常に重要なポイントでした。

(投入口が高いことが安全性の確保につながっています)

 現在BM300が設置されているのは、段ボールの山となっていた2階の仕分作業場。仕分け作業で出た大小さまざまな大きさの段ボールが排出されます。そのうち大きく損傷がないものについては梱包作業で再利用され、梱包等に使用するには不向きな比較的小さいサイズの段ボールを圧縮し、コンビテナーに排出しています。

(大小さまざまな段ボールが使われており、小さなものが圧縮対象になっています)

 小さい段ボールだけを圧縮しているとはいえ、その排出量は日にコンビテナー10コンビ、多い時には日に15コンビほどになる時もあります。それでも、これまで夕方に作業員が総出で1時間半かけて行っていた段ボールの処理作業が、「担当のスタッフ1名が倉庫内から持ってきた商品を仕分作業場に届けつつ、仕分け作業で出た段ボールを回収、大きさごとに分けたうえで小さいものを随時BM300に投入して処理をする」という流れで十分に対応できるほどに手間を減らすことにつながりました。圧縮後はコンビ(小さい物)に1~2程となるので、廃棄業者へ渡す手間も削減されています。

(圧縮された段ボールを回収するコンビテナー。これが日に10コンビほどになります)

 また山のように積まれていた段ボールを整理して作業スペースを確保できるようになったことから、より効率よく仕分け作業や梱包作業のためにリソースを割くことができるようになりました。

(2025年に完成予定の新倉庫のイメージ画像)

 ロジスポは、釣具の共同物流センターとしてメーカー、問屋、販売店・小売店と連携したスムーズな物流を可能としていることを強みとしていますが、それ以外にも繁忙期・閑散期のどちらにも柔軟に対応できるようにマニュアル整備やOJTの充実化による業務の分業化や「多能工化(スタッフが多様な業務をこなせるようにすること)」を推進したり、同じ納品先には荷物を集約して同送・混載出荷するなどして運送の効率化と輸送費の削減を図ったりするなど、内外問わずメリットとなる取り組みを積極的に推し進めています。また、効率的かつ最適な物流体制の構築を図るために現在新たな倉庫の建設に取り掛かっており、釣り具の物流拠点としてロジスポが果たす役割はますます大きくなりそうです。


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